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1981/09/30
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自己紹介:
カレー、牛乳を好む

あこがれる人、江頭「ワンクールのレギュラーより、一回の伝説」
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催眠術が終わりました。終わったんです。
終わり系といおうか終わられ系なのかちょっと考えてみて、どっちでもいいじゃんと気づいた僕です。

公演中は常に水分が不足していたらしい。
なぜならば打ち上げの席で水分を4リットルは飲んだから。しかもほとんど最初の1時間。
(カルーアミルク。コーラとオレンジジュース。水を7杯。コンビニに走って牛乳を1パイ。お茶を1パイ)
しかもそれがいまだもってトイレに反映されてこない。どうやら全て吸収されたらしい。
食欲も、もう皿までくってしまうばかりの勢いで食った。
小屋入りしてから食べたいものがなんにもなかったから、もう、「竜巻旋風脚」を打ち出す勢いでテーブルの料理をかっさらい、隣の人のお皿についた卵の黄身までたびた。
そう、「たびた」という表現がふさわしい。
爆食した。4日間、呼吸が浅い状態が続いたのが、ようやくとまった。
すっごい追い詰まってたのね。


公演中3日間はまともな判断力はなくなっていたらしく、芝居中に乾杯するシーンがあるんだけど、全部の回でちゃんと飲んだ。
飲んだら駄目かもナ、と頭の片隅では思っていたんだけど。
「飲むことが俺の中で今唯一のリアル」とでも思っていたのか、
「飲んで勢いつけないとだめだ」とでも思っていたのか。
多分、やはりこれも尋常じゃなく追い詰まっていたことによる暴挙である。

そのせいか公演中の記憶は驚くほどに希薄で、
スッタフ、いや打ち間違えたスタッフさんの笑顔と、控え室でスタッフさんが炊いてくだすった、
いや、こんな言い方じゃぬるいな、むしろ「お炊きに奉りそうらわれた」ごはんで結んだ、いや、
「御手をお汚されになれども、おんむすびそうらわれた」おむすび達が、
おぼろげにイメージとして残るばかりだ。アレだけは食べれた。
ありゃうまかった。
ほんと。
涙が出る。
力抜ける。
1パイ飲めばえらいやっちゃになってしまう僕には、
昨日の公演や、昼間の公演で飲んだ酒がまったく抜けず、
真っ暗な舞台袖で待機する間、今本番前なのか控え室で寝てるのか
中学校の林間学校の布団の中にいるのかホントに分からなくなった。

あと体。昨日銭湯で自分の裸見てびっくりした。まわりのお客さんもあきらかに引いていた。
「虐待された」もしくは「軽い鉄砲玉的な何かをしてきました」ような傷が体中にあったので。
ちょっと数えただけで20箇所以上あざと打撲と擦り傷、切り傷。特に背中は棒でたたかれたようになっている。

うっかり入学式初日にマゾ部にでも入部してしまったかのような体に加え、髪型もえらい変わった。
いきなりモヒカン→最終的に打ち上げ時にボウズである。会社では白い目で見られるわ、
無駄に迫力があるわ、じゃがいもでしかないわでブルーである。
私服の時はいい。帽子も似合うし、むしろ気に入った。だけど、かたぎの雰囲気ではなくなってしまった。

観に来てくださった方ありがとうございました。ありがとうございました。
一緒にやれたかた、ほんとにありがとうございました。

僕のせいで採取日の昼の公演中テーブルの上のグラスが割れて、役者が一人手を切る事態になった。彼はずっと手を握り締めて、なんとかお客さんには気づかれなかったようだが。

わださん、すいませんでした。というか、皆さん、すいませんでした。

もっともっとはげしくホモでいたかったのですが、そしてナチュラルなホモでもいたかったのですが、やはりホモになるというのは相当に荒行であることが身に染みた。
あ、というか、ここで書くときはゲイと書いたほうがいいですね。
今回本当のゲイの方が見に来ていただいていて、アンケートに「ホモは差別語です。」
と書かれていましたから。私の演じ方が不快に思われたなら申し訳ありません。
ただ、差別語というものを使わなくては伝わらないニュアンスというのはあると思います。
これは差別語、これは非差別語というのは本来くだらないことだと思います。
アンケートに書いていただいてありがとうございました。2丁目に行って実際にゲイの文化に触れて、
ゲイの方たちとしゃべるうちに、「絶対馬鹿に出来ない」という思いは確かにあったんですが、
それでもあえてやらせていただきました。とにかく今回の役は、
背景を考えるとややこしくて処理しきれない感がありました。
「26歳で、自分で選んだゲイである自分を受け入れられていないという精神的な幼さのある隠れゲイ、
アナウンサーが夢だった」というのは
「野球選手が夢だけど歌手になったKAN」とはやはりちょっと違って、重いのです。
ゲイであることを隠していないゲイのキャラなら最高の品質でお届けする自信があったのですが、
えらい難しかった
2丁目行ったぐらいで知ったかぶりすんなと怒られればそれまでです。でも、今回は役になりきるということも
役に近づくということも出来ず、しいて言えば「役に飲まれる」感じでした。
僕としては、「こんなゲイ、もしかしたら一人くらいいるかな?」という感覚でやってました。最大公約数的なゲイはやりたくなかったんです。

うーん何書いてんだ。

ただ後悔はない。
最後、25日の夜までずっとよくなっていったし、どの回もぎりぎりの状態でやれたと思う。
自分でやってて下手だなあと思う瞬間が何度もあったけど、あれが今回の限界だったんだ。

そう、たぶん今回で、自分ははじめて役者をやったんだと思います。ほんのすこしだけ役者というものを知れたのかなと思います。






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