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あこがれる人、江頭「ワンクールのレギュラーより、一回の伝説」
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おととい、藤沢から帰るとき、下北沢によったことを書いていなかった。ので、かく!

 

いつも行っている古着屋さんで衝動買いをしまくる。

そう。思わず買ってしまうほど欲しいものばかりなのだ。

僕より二つ年上のHさんという人が、もう一人の相棒と二人だけで全てゼロから作り上げたお店。

まだ出来て一年はたっていないらしい。

でももうHさんとの付き合いは半年くらいになる。

いつあのお店を見つけたのかまったく記憶に無いが、7月にはもうTシャツから何から、

私服の半分が、このお店で買ったものになっていた。

服に金なんか使わない。つもりだったがこの店には完全にやられてしまったのでした。

Hさんの服への情熱はすごい。

アメリカで買い付けてきた服一着一着についての歴史、例えばなぜこのタグが茶色いのかとか、

なんでこの色は今では作っていないのかとか、このデザインはどこのだれが

どういった経緯でやり始めたのかとか。そういうことを眼をぎらぎらさせて話してくれる。

きらきらを通り越してぎらぎらしている。異常だ。子供だ。とにかく詳しい。

 うれしそうでうれしそうで、だから僕はうれしくなる。

服について熱く語るアパレル業界の人と、今までまあ、それなりに話をしたりしたけれど、

あれほどルフィーみたいに服について話す人はいない。子供だ。大好きだ。

Hさんの相棒の、クレバによく似たふさふさな彼も、Hさんの知り合いとみると、

さっきまでの仏頂面から一変、ニコニコと僕を遠くから見てくる。

」いいなあ分かりやすくて。かっこいいなあ。

そして、いい服を限りなく安く売ってるので、Hさんもお店も火の車だ。

尻に火がつくというよりは、もう尻からお日様が昇るというか、なんというかすごい状況らしい。

どうかこれを見ている方。下北沢の西口から鉄橋までの間にあるこのお店で、服をもりもり買ってください。

気に入ればね。

 

でもHさんはわはははと楽しそうに笑う。

全然悲壮感は無い。借金は、もう感覚が麻痺してきていると言っていた。

僕も借金にかけては歴史があるので、その点で大いに共感しあう。

 

僕はほんとにいいと思ったものは1秒で「買います」という。

それがHさんにはとても気持ちいいらしく、閉店後も店先でちょっと語り合った。

別れ際、お互いがんばりましょうといってHさんが、ゴム人間みたいには伸びないけれど、

左手を差し出してきた。左利きなのかな。あ、僕が右手で袋持ってるからか。なーん。

 

左利きの僕はそれを、左手でしっかりと握った。

 

 

へんてこワンルームに帰ると、ほどなくしてマスターが帰ってきた。お互い今日あったことを話す。

なんか、ほんといいなあ。

しかしやってしまった。

レコーディングスタジオに行く準備をしたまま、寝たらしく、気が付くともう朝だった。くそう。

寝ぼけて不機嫌なマスターをともなって新宿へ。昨日買ったばかりの服で。それとノリでギターを抱えて、

 山梨へ。

4年ぶりに富士急ハイランド。総勢6人によるニートの宴。

男だらけの水着大会。おっとポロリだー!どんどんドンパフパフー!

月曜に行くところがミソ。

早速相棒とビールを買い、車の中でひんしゅくを買いながらギターを爪弾きビールを飲む。

みんなシラフで、俺とやつだけ不心得者。うはー晴れてるなー。

 

談合坂インターチェンジで事件発生。

負傷者一本。

マイギター被弾。ヘッド部分が激しく傷つく。

合掌。

犯人は不心得者の相棒。

しかし邪気の無い完璧な笑顔。

事件は会議室でなく談合してたら起こるらしい。

なおも邪気の無い笑顔。

あ、トンビが飛んでる。

笑顔。

あ、トンビだ。

えがお、

とんび、

えがお、・・・

 

 

えがしら

 

 

 

・・・やつのばか笑顔をみてなんかまあいいかと思った。

Hさん、僕の相棒も元気です。

なんかまあいいかと思ったけどいつか湖に沈めます。

 

 

かくして目的地はニートランドと化した。富士山が、

きっと何千年前とほとんど変わらない形で僕にそびえたった。

 

ふじさん。僕は富士山に大きさ分だけ負けているよ。完敗だ。あっけなく完敗。

 

 

  そうそう、湖にしずめるといえば山中湖にもいった。

湖までの道は、葉を落とした奥深い林が両方に果てしなく続いていて、

僕は「僕はこれが見たかったんだ」となんとなく知った。

空の色は、深い青と深い黒をまぜて、限りなーく薄くのばした、そんな色だった。

それが風の筆先でいろいろと形を変えながら、木の枝と絡まったり通り抜けたりしている。

木は木で、目の前を僕らが走り過ぎることにまるで気づかないようで、

上をむいてポツリポツリと、周りの木たちと喋っていた。

寒くて透き通る景色。

こんなにこんななのかって。きれい過ぎて、きれい過ぎて。みんなといて。

 

 

薄闇になった湖畔と、その向こうに見える上が雲にかすんだ山たち。

全てが灰色の濃淡で描かれていて、まるで現実味が無かった。

音も無くて、あるのは車の中の音楽だけ。だれかのかいた絵の中だ。

あの人はこういう景色を描くだろうか。

 

 

湖の岸辺で焚き火をする。なかなかつかない。あきらめないと言った30秒後、僕はギターに逃げた。

みんなごめん。

勝手に歌う。

湖のやさしい波をみながら歌った。うへえ、声でねえ。でも楽しい。

 

 

 

 

最近、まるで現実味が無い。

とても現実とは思えない毎日が続いている。

帰りの車の中でもそうだ。みんな、音楽をかけていると、曲によってみんな口をひらかなくなるときがあった。

そんな時間が何度も合った。

 

 

みんなそれぞれに、それぞれだ。

 

 

でも、同じ曲で黙り込む。ただ、黙ってしまう。そういうことだ。

 

 

 

ほんと、現実味が無いよ。こんな日が来るなんて。

 

 

 

 

 

みんなの背中を後部座席から見ながら思ったことは、

僕は今までほんとどうしようもない人生を歩いてきたけど、

もし、誰かに、僕のいままでの人生を売ってくださいと言われて、

宇宙丸ごと全部君にあげるから、と言われたって、

絶対に断るってことだった。

どんな形だって、僕は僕を手放さない。

 

 

みんながいるとこういうことがおこる。

 

 

 

 

 

歌詞がブログから抜粋した感じになりそうなこのごろです。

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