たいらのまさかどさんは思った。
「まさかこんなに自分が死んだ後に色々言われるとは思わなかった
祭り上げすぎじゃね?俺刀も持ったこと無いやつらにすごいとかどうでもいいとかいわれたくないし」
たいらのまさかどさんは世をはかなんで、
死んでるのに重ねて自殺した。
「切腹ってだれが考え出したんだろう。俺は侍の時代の人じゃネーから切腹なんて未来の
やつが考えた死に方絶対しねー。あれのどこが男らしいんだろう。三島由紀夫もミーハーだったと思うよ」
たいらのまさかどさんはオリジナリティあふれる自殺を試みた。
友達と桃太郎電鉄をやって、たいらのまさかーどがでたら吉野家の牛丼を100杯食って
死ぬという爆食死をえらんだ。
爆食死は思いのほか大変だったが、途中から吉野家吉祥寺東急裏店のみなさんも駆けつけて
「わっせ、もっせ、たーいーら」という掛け声と伴にたいらさんが食い散らかした
牛丼のどんぶりにこびりつく米粒なんかを舌でぺろぺろしていた。
「なんて汚いやつらだ」とたいらさんは思ったが、おなかは痛いし、別にもうどうでもよかったので
ほっといた。なんとなく応援しに来ているらしい雰囲気も彼らから読み取れたから。
4杯目で、霊体のたいらさんにもついに限界が訪れた。そう、たいらさんも別に普通の
食欲なのだ。100杯とか無謀なのだ。
「リンドバーグほんとうのこーと」吉野家吉祥寺東急裏店のみなさんはここぞとばかりに
たいらの残り96杯におそいかかっていくのを横目に
たいらさんは青空を見上げて
「はー食った」とちりぬるお
PR
COMMENT