たいへんくまったことになった。
くまったくまった
たのむ神!raibuyarasete
さてさて今月も始まった!昨日は吉祥寺に着くなり99ショップに足早にかけこみ、
もうどこぞの朝市に繰り出したちりちりパーマの、ボンレスハムのごときたくましいさましいおばちゃんのように、実にいさぎよい選び方をして次々と食材を手にしてレジへ向かった。
そしてその勢いのまま、いったい何に苛立っているのか分からないが、「ちくしょう」と頭の中でぶつぶつといいながら、自分のマンションの部屋の鍵を開ける。
すると目の前には、さながら「宇宙創世期元年大記念祝賀会会場台湾大衆食堂食後のテーブルの上、ケチャップとマヨネーズ和え」といったアンバイの、なんだか意味がよく分からないかもしれないが何もかもがまぜこぜの混沌とした部屋が、「がべどーっ」というような効果音が実にふさわしい雰囲気で、僕によって寝起きを起こされたようだった。
僕は部屋を片付けるということが昔から大の苦手だ。とにかく脱いだらそのまま一週間は床に投げっぱなしにして足でどんどん踏みつけていくし、ご飯の茶碗も食べ終わったら、勉強机の上にほっぽっといてそのまま何日も何日も置いたままにしてしまうのだ。
なのである日、あれ、あのお気に入りの服はどこに行ったのやら?と、思って探していると (またこの探し方もひどくて、ようは探した後のことを考えない探し方だ。ドラえもんがあわてて、ポケットからめっためたにものを出すときに酷似している)何千年も前に化石になりました、というようにまっ平らに踏みつけられ、何でかしらないが少し湿っていたりもしながら地層の一番下のほうから、「おーいおいおい、あんまりひどすぎるじゃあないか」と涙目で出てくるのだ。
せっかく気に入って買った服もすぐによれよれになってしまうのはそのせいである。僕はとても後悔する。
というような有様の部屋なので、あまりにも「汚れエネルギー」がすご過ぎて、部屋自体がひとつの生き物のように逆に生き生きと息づいているぐらいなのである。なので、最近会社やスタジオから帰ってきて、部屋のドアを開けると、本当に僕によって部屋が「がべどーっ」といって、うっすらと目を開けて、ちょっとめんどくさそうに起き上がるという感じを受けるのである。
そしてこんなひどい状況なのにもかかわらず、結構僕はそんな汚らしい部屋だと妙に落ち着いたりする。昨日もなんだか部屋の「がべどーっ」という音に癒されて、いつのまにか買ってきたお菓子をばっりぽっりと食いながら椎名誠なんかを読んでわははははと笑いながら夜をすごしてしまったのでした。
ただ、あの部屋にいると何のやる気もおきないので、明日はちゃんと片付けて、しっかりと仕事に戻る。昨日が今月唯一の安息日にしたい。「がべどーっ」、ありがべどー。
あ、ちなみに今朝三鷹の冬眠しない熊さんから留守電が入っていた。聴いて、消した。ありがとう。でも頼むから同じ太ってるって理由のみで、ライバルのほうを応援するのはやめてほしいなあ。